公務員試験は独学で通した。公認会計士試験のほうは、最初から予備校(大原)にしている。財務局に1年3か月いた元公務員で、令和4年に公認会計士試験に合格している。
この記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。紹介しているのは私が実際に使った本か、受験案内と出版社の情報で現行版を確認した本だけです。リンクの有無で順番を変えてはいません。
公務員試験の独学は無理か
学科が中心の公務員試験なら、無理ではなかった。大学3年の11月に独学で始めて、翌春に財務専門官、特別区、国家一般職の3つに最終合格している。
会計士試験を独学にしなかったのは、論文式が全科目記述で、独学は厳しいと考えたからだ。家で勉強できない性格なので、予備校の自習室を使いたかったのもある。公務員試験のときは、このどちらも問題にならなかった。
公務員試験の独学と科目の多さ
専門の11科目は全部やったが、科目の多さで手が回らなくなることはなかった。
文学部だったが、憲法と行政法と経済学は、教養枠や他学部の履修で大学の講義も取っていた。おかげで試験勉強はだいぶ楽になった。
そのうえで、全部を同じ深さではやっていない。スー過去は3〜5周で、憲法、行政法、民法、ミクロ、マクロの5科目に多めに回し、ほかは数周で止めた。教養は費用対効果が悪いと見て、数的と時事くらいに絞った。それでも数的と文章理解で点が取れていたので、足切りの心配は無かった。勉強時間は1日3〜6時間で、大学が無い日は多めだった。
1周目は頻出と重要の論点だけを解いて、解いたらすぐ解説とレジュメのページに戻った。間違えた問題にはスー過去に付箋を貼るだけで、ノートは作っていない。民法の家族法はレジュメを読んだ程度で止め、会計学は捨てた(当時は簿記も持っていなかった)。
ただ、11科目という数は、受験案内の科目を重ねて数えた結果で、誰にでも全部要るわけではない。国家一般職は16科目から8科目、特別区は55題から40題を選ぶ形なので、受ける試験しだいで減らせる。数え方は公務員試験の専門科目の記事に書いた。
公務員試験の独学が無理になる記述の量
独学で無理が出るのは、記述が増えて、自分で答え合わせしきれなくなるところだと思う。今の受験案内で見ると、私が受けた3つの試験の記述や論文は、どれも1科目か1題だ。
| 試験 | 記述・論文の中身 |
|---|---|
| 国家一般職(大卒程度・行政) | 一般論文試験が1題、1時間。配点比率は9分の1 |
| 財務専門官 | 専門記述は憲法、民法、経済学、財政学、会計学の5科目から1科目を選ぶ。配点比率は9分の2 |
| 特別区Ⅰ類(春試験・事務) | 論文は2題から1題を選び、1,000字以上1,500字程度、1時間20分 |
| 公認会計士(論文式) | 会計学、監査論、企業法、租税法に、経営学、経済学、民法、統計学から選ぶ1科目を足した5科目すべて。令和9年は8月20日から22日の3日間 |
財務専門官の専門記述は経済学を選んで、無差別曲線の論点が出た。教材はスー過去だけで、8割取れた。当時の平均は5割5分くらいだったはずだ。1科目なら、独学で間に合った。
会計士の論文式だと、これが全科目になる。自分の答案の型がどれだけ外れているかを、独学では外から指摘してもらえない。どこで崩れやすいかは、公認会計士試験は独学で受かるかで詳しく書いている。
公務員試験の独学が無理になる場所
場所のほうは、学生だった私には問題にならなかった。大学の図書館が使えた。周りに公務員試験を受ける友人はいなかったが、独学は回っている。
情報は、実務教育出版の本と雑誌がいちばん頼りになった。
社会人になってから独学するなら、図書館の代わりになる場所を先に考えておいたほうがいい。予備校が場所のほかに何を売っていて、いくらかかるかは、公務員試験の予備校6社の料金にまとめた。
公務員試験の独学と面接
学科は全部自分で回したが、面接の対策だけは大学のキャリアセンターなどを使った。官庁訪問も財務専門官の面接も、一般的な面接の準備で足りる感触だった。既卒や社会人の面接対策の窓口は、公務員になるにはに書いた。
教材を具体的に決めるなら、次は公務員試験の独学におすすめの参考書を読んでほしい。
独学で受かる人の割合は、数字を持っていない。この記事は、私1人の経験を2つの試験で見比べただけだ。
社会人として公務員試験を受けたことはないので、場所や時間の問題が学生よりどれだけ重くなるかは分からない。
国家系の基礎能力試験は、2024年度に40題から30題になり、知識分野は6題の「自然・人文・社会に関する時事、情報」に変わった。私が受けたのはその前なので、教養を絞るやり方が今も同じように通るかは確かめていない。
ほかに 公務員試験の面接、公務員試験の論文、公務員試験の捨て科目 もある。
試験の配点と日程は、2026年度の受験案内と令和9年の試験日程による。受験前に最新の情報を確認してほしい。
