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公務員試験の予備校おすすめ6社 料金と独学との差

2026 10/29
公務員試験
2026年10月6日2026年10月29日

私は大学3年の11月に独学で始めて、財務専門官と特別区、国家一般職の3つに合格しました。予備校には通わず、市販の過去問集だけで進めました。合格後は財務局で1年3か月働いた元公務員でもあります。

それでも同じやり方を勧める気にはなりません。別の試験では、予備校が消えた瞬間に2年止まっています。そこで分かったのは、予備校で買っているのが教材ではないということでした。

書いた人 イザーク(元公務員の公認会計士試験合格者) プロフィール

この記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。紹介しているのは私が実際に使った本か、受験案内と出版社の情報で現行版を確認した本だけです。リンクの有無で順番を変えてはいません。

目次

公務員試験の予備校と学科試験の独学可否

学科試験に関しては、予備校に通わなくても合格できます。市販の過去問集が十分に整備されているからです。

私は大学3年の11月に始めて、専門11科目を全部やりました。使ったのはほぼ全科目で『新スーパー過去問ゼミ』、数的処理だけ『新・解法の玉手箱』です。『過去問500』は科目別ではなく試験別の問題集なので、科目ごとに使い分けたわけではなく、国家一般職と特別区のものを軽く見た程度でした。同じ構成をいまそろえるといくらになるか、現行版の定価で数えると2万6千円前後です。ただしスー過去は科目によって第8版が出そろっておらず、2026年10月の時点では現行版だけで11科目は埋まりません。詳しくは公務員試験の独学におすすめの参考書に書きました。

これが成立するのは、公務員試験の学科が過去問の焼き直しが中心で、出題範囲が公開されているからです。予備校の講義にしかない情報、というものが学科にはほとんどありません。

逆に言うと、過去問集が整備されていない試験では独学が一気に難しくなります。公務員試験はこの点でかなり恵まれています。独学の可否は本人の能力より、市販教材が揃っているかで決まります。

独学で無理になる範囲を、試験の記述の量と勉強する場所で分けて考えた話は公務員試験の独学は無理かに書きました。

公務員試験の予備校の費用相場

2027年合格目標の大卒程度・行政職向け総合コースの価格を、各社の公式サイトで2026年10月6日に直接確認しました。

公務員試験の予備校の費用(2027年合格目標・各社公式サイトより・2026年10月6日時点)
予備校コース税込価格形態
資格の大原公務員合格コース(適性検査対策付き)360,900円
(入学金6,000円別)
教室通学・映像通学・Web通信
アガルート地方公務員・国家一般職・専門職カリキュラム(フル)349,800円オンライン
LECスペシャルコース(一般価格)349,000円通学・通信
TAC総合本科生341,000円〜352,000円ビデオブース・教室・Web通信など
クレアール行政系(教養・専門)マスターコース(標準サポートプラン)230,000円通信
スタディング総合対策パック(教養+専門)99,000円
フルサポート160,000円〜
オンライン

横にスクロールできます

34万円台から36万円台に、大原とLEC、TAC、アガルートの4社が集まります。クレアールとスタディングはそこから下に離れます。教室があるかどうかでは分かれていません。アガルートはオンライン専業ですが、教室を持つ3社とほぼ同じ価格です。

独学との差額

独学 2.6万
スタディング 9.9万
大原 36.1万

教材費と受講料の比較。独学は過去問集11科目ぶんの実費。

最も高いコースと市販の教材だけの場合では、33万円を超える差になります。学部生にとっては小さくない金額です。割引やキャンペーンは条件と期間が変わるので、この記事には載せていません。

公務員試験の予備校と面接・論文対策

学科は独学でいけます。問題はそこではありません。答えが一つに決まらないものほど、独学だと答え合わせが難しいという点です。

独学で足りる

学科全般。正答が決まっていて、過去問集に解説がある。自分で丸つけができる

境目はここ

独学だと答え合わせが難しい

面接の受け答えと志望動機は、人に見てもらわないと良し悪しが分からない。論文の答案は出題の趣旨などの公表資料で一部は自分で確かめられるが、添削があると速い

私は予備校の模擬面接を使わずに面接を通しましたが、誰にも見てもらわなかったわけではありません。大学のキャリアセンターで対策を受けています。官庁訪問も財務専門官の面接も、特別なことをしなくても通る手応えでした。

ここだけを埋める選択肢はあります。スタディングの通常コースは模擬面接3回・論文添削3回、クレアールは標準プランなら、論文添削と面接シート添削、模擬面接がそれぞれ3回までと公式に出ています。アガルートのフルは模擬面接と面接カード添削が無制限ですが、論文添削は教養5通・専門記述9通までと上限があります。LECは模擬面接(リアル面接シミュレーション)を回数制限なしと明記していますが、論文添削の回数は書いていません。大原は回数の記載がありません。TACは価格と詳細のページが動的に表示される作りで、私が確認した範囲では回数を読み取れませんでした。

学科を独学でやって、面接と論文だけ単科で買う。この組み方ができるなら、総合コースを丸ごと買う必然性は下がります。面接の進め方そのものは公務員試験の面接に、論文は公務員試験の論文に分けて書きました。

公務員試験の予備校で買っているもの

予備校の価値は講義の中身だと説明されがちですが、実際に効くのは締切と場所です。公務員試験を独学で抜けた私は、公認会計士試験では予備校に通っていて、その予備校がコロナで閉鎖された期間に2年間ほとんど勉強していません。

短答式は一発で通っていました。教材は手元に全部ありました。それでも止まりました。無くなったのは教材ではなく、行く場所と、次の答練までの締切だったからです。その後は論文式を3回受けて令和4年に合格しましたが、2年を空けた分がそのまま遠回りになりました。

予備校の受講料で買っているもの

締切。答練と模試が日程として先に置かれる。自分で決めた予定は動かせますが、他人が決めた日程は動きません

場所。自宅以外に机がある。これが効くかどうかは人によりますが、私には効いていました

範囲の切り分け。どこまでやればいいかを誰かが決めてくれる。受験案内を読み込む手間の代行です

講義の中身そのものは、正直なところ市販教材との差がそれほど大きくありません。差が出るのは上の3つです。そして3つとも、自力で作れる人には要りません。

裏返すと、独学の本当の難所は理解力ではなく継続です。11月から半年、誰にも管理されずに11科目を回す。私はそれができましたが、同じ人間が会計士では2年止まり、合格まで遠回りをしました。自分がどちらのタイプかは、やってみるまで分かりません。

公務員試験の予備校を選ぶ基準

判断材料になるのは、能力よりも環境のほうです。以下に当てはまる数が多いほど、予備校に払う価値が出ます。

  • 自宅に勉強できる場所がない。場所を買う意味が最も大きい条件です
  • 働きながら受ける。範囲の切り分けを他人に任せられるぶん、可処分時間の目減りを吸収できます
  • 周りに受験する人がいない。情報と締切の両方が入ってこない状態になります
  • 面接に自信がない。ここは独学で埋めにくい部分です。ただし単科で買う手もあります
  • 独学で進めていたものが、通う場所をなくした途端に止まった経験がある。私が会計士試験で2年止まったのがこれです

逆に、大学に通っていて図書館が使えて、締切を自分で作れて、学科中心の試験種を狙うなら、独学で十分に届きます。私の場合は在学中で、大学の図書館は使えましたが、周りに公務員試験を受ける友人はいませんでした。締切は自分で作るしかありませんでしたが、学科中心に絞っていたので、それで足りました。

最後に一つだけ。どちらを選ぶかより先に決めるべきことがあります。どこを受けるかです。試験種によって必要な科目数が倍くらい違うので、志望先が決まらないうちは予備校の比較をしても答えが出ません。

次に読むなら 公務員試験の独学におすすめの参考書 です。独学で進める場合に、どの科目にどの本を使うかを価格ごと書いています。

ほかに 公務員になるには、公務員試験の面接、公務員試験の捨て科目 があります。

受講料・コース内容は各社公式サイトの2026年10月6日時点の表示です。申し込み前に最新の情報を確認してください。

公務員試験
参考書 専門科目 独学
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この記事を書いた人

イザークのアバター イザーク

元公務員の公認会計士試験合格者。大学在学中に公務員試験に独学で合格し(財務専門官・特別区・国家一般職)、財務局で1年3か月働きました。その後、予備校を使って公認会計士試験に合格(令和4年)。監査法人、税理士法人を経て、現在はIT企業の代表としてシステム導入などを手がけています。記事の数値と日程は、人事院や各自治体の受験案内、公認会計士・監査審査会の公表資料など一次資料から取っています。 詳しい経歴は運営者情報にあります。

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イザーク
公務員試験・公認会計士試験 合格
公務員試験(独学)と公認会計士試験(予備校)、両方に受かった人間が書いています。財務省、監査法人、税理士法人を経て、現在はIT企業の代表。
数値と日程は受験案内などの一次資料から取り、合格体験記ではなく判断を変えた記録を残しています。
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