私が公認会計士試験の論文式に合格したのは、令和4年(2022年)、28歳のときでした。その年の合格者の平均年齢は24.4歳なので、平均より約4歳上です。勉強を始めたのは2018年12月で、税理士法人に勤めながらのスタートでした。2019年10月ごろに辞めて無職になり、2019年12月に短答式に合格しています。論文式は2020年と2021年に不合格で、3回目の2022年に合格しました。
合格者の年齢・学歴・職業は、公認会計士・監査審査会が毎年「合格者調」で公表しています。この記事は、その原本を令和4年と令和7年で読み直して、数字と、私が見ていた受験生の年齢層とを突き合わせたものです。
この記事でわかること
- 令和4年〜7年の合格者の平均年齢と、25歳以上・30歳以上の割合
- 令和7年の年齢別の合格率(出願者・論文式受験者に対する割合)
- 合格者の学歴と職業の内訳、「大学在学」の数字を読むときの注意
- 28歳で合格した私が、年齢を気にした場面と、「論文式は20代まで」と決めた理由
- 28歳での合格が、BIG4の就職活動でどう扱われたか
- 監査法人の同期と、スタッフの年齢層(私の実感)
公認会計士の合格者の年齢は、平均24.6歳。25歳以上は令和7年で約4割
公認会計士試験の合格者の平均年齢は、令和4年から令和7年まで、24.4〜24.6歳です。25歳以上の合格者は、令和7年で37.2%(1,636人のうち608人)、令和4年で34.8%を占めます。約4割というのは令和7年の数字です。
24.4歳
令和4年の合格者の平均年齢
24.6歳
令和7年の合格者の平均年齢
37.2%
令和7年の合格者のうち25歳以上
平均年齢は審査会の「合格発表の概要」に載っている数字で、令和5年が24.5歳、令和6年が24.6歳です。最高年齢は令和4年が58歳、令和7年が54歳でした。
「公認会計士は大学生の試験だ」と言われることがあります。たしかに若い人が多い試験ですが、数字で見ると、令和7年は25歳を過ぎてからの合格者が4割近くいます。30歳以上の合格者も、令和7年は177人(10.8%)、私が合格した令和4年は169人(11.6%)です。
公認会計士の年齢別の合格率は、25歳を過ぎると下がる
20歳以上では、年齢が上がるほど合格率は下がります。令和7年は、論文式の受験者に対する合格率が、20歳以上25歳未満の46.9%から、25〜29歳の32.0%、30歳以上35歳未満の22.8%へと下がっています。20歳未満は55.3%と高く見えますが、受験者が47人と少ないので、傾向としては読みません。
| 年齢 | 出願者 | 論文式受験者 | 合格者 | 合格率(対出願者) | 合格率(対受験者) |
|---|---|---|---|---|---|
| 20歳未満 | 442 | 47 | 26 | 5.9% | 55.3% |
| 20〜24歳 | 10,105 | 2,137 | 1,002 | 9.9% | 46.9% |
| 25〜29歳 | 5,734 | 1,347 | 431 | 7.5% | 32.0% |
| 30〜34歳 | 2,474 | 522 | 119 | 4.8% | 22.8% |
| 35〜39歳 | 1,263 | 229 | 38 | 3.0% | 16.6% |
| 40歳以上 | 2,038 | 383 | 20 | 1.0% | 5.2% |
横にスクロールできます。40歳以上は、審査会の表の40〜44歳から65歳以上までを合算し、合格率を私が計算しました
受験していた当時の私は、25〜29歳を合格者のボリューム層だと受け止めていて、ここで受からなければ年齢的に厳しくなる、というプレッシャーを感じていました。28歳の私は、BIG4に就職できる時期のタイムリミットが近いと考え、論文式は20代までと決めていました。令和7年の数字でも、25〜29歳の合格者は431人で、20〜24歳に次ぐ人数です。
28歳で合格した私が、公認会計士の年齢を気にした理由
28歳の私が年齢を気にしたのは、予備校の教室で自分以外のほとんどが学生だったことと、BIG4に入れる年齢の期限が近いと考えていたからです。大学生として勉強している人より、ハンデがあるとも思っていました。
周りの受験生は、ほとんどが大学生という印象でした。30歳以上の人は、たまにいましたが、多くはありませんでした。監査法人に入ってからは、同期のなかで年齢は上のほうでしたが、自分より上の人もいたので、あまり気になりませんでした。
数字と見比べると、予備校の印象はおおむね合っています。令和4年の合格者のうち、30〜34歳は117人(8.0%)で、30歳以上の合格者は全体の約1割にとどまります。
勉強を始めたのは2018年12月で、そのときは税理士法人に勤めていました。2019年10月ごろに辞めて無職になり、短答式に初めて合格したのが2019年12月です。2020年と2021年は、コロナで気が向かなかったこともあり、ほとんど勉強せず、この2年は予備校にも行かず、講義も聞いていません。論文式に2回不合格になったあと、2022年の3回目で合格しました。合格まで、私はずっと無職でした。審査会の職業別の統計でも、無職の合格者は令和4年が271人(18.6%)、令和7年が395人(24.1%)を占めます。
在職中に勉強を始める場合の時間の作り方は、公認会計士試験に働きながら受かるにはで扱っています。
28歳での合格が、就職に響くことはありませんでした。BIG4を3法人受けて、3法人とも内定をもらえています。面接で聞かれたのは、年齢そのものではありませんでした。公務員と税理士法人での社会人経験があったので、前職でどんな経験をしたのかと、なぜこのタイミングで会計士を目指したのかを聞かれました。
公認会計士の合格者は学歴・職業でどう分かれるか
職業では学生がいちばん多く、令和7年の合格者の55.3%(905人)を占めます。次に多いのが無職の24.1%で、会社員は5.4%です。
| 区分 | 合格者 | 構成比 |
|---|---|---|
| 職業: 学生 | 905人 | 55.3% |
| 職業: 無職 | 395人 | 24.1% |
| 職業: 専修学校・各種学校受講生 | 94人 | 5.7% |
| 職業: 会社員 | 89人 | 5.4% |
| 職業: 会計事務所員 | 67人 | 4.1% |
| 学歴: 大学卒業(短大含む) | 765人 | 46.8% |
| 学歴: 大学在学(短大含む) | 653人 | 39.9% |
| 学歴: 高校卒業 | 78人 | 4.8% |
横にスクロールできます。主な区分のみ
学歴の表を読むときは、注意書きを見落とさないでください。大学の「卒業」には、卒業見込みの人が含まれます。つまり、大学卒業の46.8%のなかに、4年生で在学中に合格した人が混じっています。「大学在学」の39.9%だけを見て、在学中の合格者はこれだけだと読むと、実際より少なく見積もります。
私の周りも、ほとんどが大学生という印象でした。ただ、統計で見ると、20代後半の合格者も確かにいます。令和7年は25〜29歳が431人です。「大学生が多い」ことと「20代後半はほとんどいない」ことは、同じではありません。大学生のうちに受けることのメリットとデメリットは、公認会計士試験に大学生のうちに受かるメリットとデメリットで扱っています。
監査法人で見た、公認会計士の年齢構成
私が見たのは、監査法人です。会計士が多く働いているのは監査法人なので、その範囲で書きます。新人研修の自己紹介と、配属後のチーム内の会話で聞いた範囲では、スタッフは22〜30歳くらいの人が中心でした。学生の非常勤として、もっと若い人もいました。
私の見た同期は、20代前半が多く、20代後半も3割ほどいて、20代後半で浮くことはありませんでした。私が最年長でもなく、30代の同期もいました。合格者の平均が24歳台という統計と、この実感は大きくは食い違っていません。
年齢が気になって、この記事にたどり着いた人が次に読むなら、公認会計士試験に働きながら受かるにはの1本です。私は在職中に勉強を始めた側なので、働きながら始めた側の話はそちらにまとめています。
合格後にやること(実務補習・修了考査・登録)は 公認会計士試験の合格後にやること、働きながら受験する場合は 公認会計士試験に働きながら受かるには、試験の免除については 公認会計士試験の科目免除、大学生のメリットとデメリットは 公認会計士試験に大学生のうちに受かるメリットとデメリット にまとめています。
統計は公認会計士・監査審査会の令和4年・令和7年「合格者調」と合格発表の概要に基づきます。年齢は出願時の申告で、基準日は年ごとに異なります。
体験は私が受験していた2018〜2022年ごろのものです。
