財務局を1年3か月で辞めたとき、後悔はしていませんでした。後悔が来たのは、そのあと会計士試験の勉強をサボり始めてからです。書いているのは、財務専門官の枠で財務局に入った元公務員です。
公務員を辞めて後悔したか 3つの時期に分けて答える
辞めたこと自体への後悔はありません。後悔したのは、勉強をサボっている自分に対してです。
辞めた当時
特に何も思わなかった
2018年6月、財務局を退職
勉強をサボり始めてから
サボっている自分への後悔
めっちゃ後悔した
合格して今の仕事に就いてから
辞めた判断は正しかったと思っている
年収と働き方
辞めた当時に何も思わなかった理由は、うまく言葉にできません。受かると思っていたからかもしれないし、何も考えていなかっただけかもしれません。
公務員を辞めた理由 会社員に向かなかったことと大寝坊
財務局を続けるつもりは、もともとありませんでした。理由と引き金は、別のものです。
理由は、会社員として長く働くのが向いていなかったことです。朝起きるのが苦手でした。何をやっても給料がほとんど変わらないのも嫌で、不毛だと感じるルールや規則も多くありました。引き金は、大寝坊をして職場に居づらくなったことです。
2017年4月に財務専門官の枠で財務局に入りました。配属は金融監督の系統です。関東の同期は約50人いて、2018年6月に辞めた私が、同期で最速の退職でした。
辞めると伝えたのは、大寝坊をした次の出勤日です。親にもその日のうちに話しました。思いとどまるように言われましたが、辞めました。当時は若かったです。
仕事そのものは、辞める理由ではありませんでした。金融機関の財務諸表を集計してリスクを見る作業もありました。合わなかったのは紙と電子の二重運用や押印のような事務のほうで、細かくは財務専門官の仕事内容の記事に書いています。
辞める前に考えた別の道 会計士は辞めてから決めた
辞める前に考えていたのはデザイナーとウェブサイト運用で、会計士試験を選んだのは辞めたあとです。
| 時期 | 考えた道 | 結果 |
|---|---|---|
| 辞める前 | デザイナー、ウェブサイト運用 | 選ばなかった |
| 辞めたあと | 税理士か会計士か | 会計士にした |
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決め手は、試験の長さです。税理士試験はどうしても長期戦になります。私は受験勉強を始めたのが25歳くらいで、周りより遅めでした。だから短期決戦の会計士試験にしたかった、というのが正直なところです。税理士ルートとの比較は公認会計士と税理士の記事にあります。
公務員を辞めたあとのお金 税理士法人の給料と親の支援
辞めたあとの収入は、まず税理士法人の給料で、親の支援はそのあとです。 辞める手続きと転職先は国家公務員の転職に書きました。
辞めたのは6月で、7月にはもう税理士法人で働いていました。会計の実務の現場を知りたかったので、税理士法人で働くことにしました。財務局の退職金は5万円ほどでした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 財務局の最初の給与明細の振込額 | 199,135円(国家公務員の給与明細の記事に実物を出しています) |
| 税理士法人の月収と手取り | 月収22万円くらい、手取り16〜18万円くらい |
| 大原の費用 | 初年度60万円、2〜3年目は30万円くらい |
| 親の支援 | 月5万円くらい。実家で食事を出してもらい、予備校の受講料も出してもらった |
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親の支援が始まったのは、辞めてから1年以上たった2019年10月ごろ、短答式の直前です。
公務員を辞めて後悔した時期 論文式の2年間
後悔が来たのは、論文式を受けながらほとんど勉強しなかった2020年と2021年です。
| 時期 | 起きたこと |
|---|---|
| 2017年4月 | 財務局に入庁 |
| 2018年6月 | 財務局を退職。7月に税理士法人で勤務を始める |
| 2018年11月ごろ | 会計士試験の勉強を始める |
| 2019年10月ごろ | 税理士法人を辞めて、受験に専念する |
| 2019年12月 | 短答式に一発合格 |
| 2020年と2021年 | 論文式を1回目、2回目と受ける。ほとんど勉強していない |
| 2022年 | 論文式の3回目。この年に合格 |
| 2025年12月 | 修了考査に合格。実務経験の年数が足りず、まだ登録していない |
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コロナで予備校が閉鎖になり、通う場所がなくなって、モチベーションが切れました。寝る時間も起きる時間もばらばらで、毎日シャドウバースやウマ娘をしていました。Xで知り合ったシャドウバースの仲間と対戦したり、配信を見たり、漫画を読んだり、アニメをひたすら見たり、YouTubeを見たりしていました。
辞めた当時は、勉強頑張ってという反応でした。サボり続けて長期化すると、周りの人は働いているのに、といろいろ言われました。俺は何をやっているんだろう、と思ったのはこのころで、サボっているとやはり後悔はします。
戻れたのは、追い込まれたことへの危機感からです。まずは社会復帰しようと思って、3か月ほどコンビニでアルバイトをしました。独学と予備校の分かれ目は公認会計士試験は独学で受かるかの記事に書きました。
公務員を辞めて後悔していない理由 年収と働き方の自由度
いまは、辞めた判断は正しかったと思っています。
数字では、財務局の初任給は年320万円くらいだったと記憶しています。会計士は、他の人の例では初年度で600万円くらい、登録後は750万円くらいです。私はまだ登録していないので、自分の年収ではなく、周りで聞く相場です。いまの私の年収は、当時の財務局の給料より高くなっています。
| 区分 | 年収の目安 | 出どころ |
|---|---|---|
| 財務局の初任給 | 年320万円くらい | 私の記憶 |
| 会計士の初年度 | 600万円くらい | 他の人の例 |
| 会計士の登録後 | 750万円くらい | 他の人の例 |
公表資料とは突き合わせていません。横にスクロールできます
年収のほかに、会社員として長く働くのが向いていなかったことも、辞めてよかったと思う理由です。資格があれば、開業や業務委託も選べます。
初任給の明細と、会計士の相場の前提は、公務員か会計士かの記事に出しています。
後悔はしていませんが、財務局に残っていたら、いまの年収はどれくらいだったか、うまくやっていたかな、と考えることはあります。辞める前の自分に言うなら、勉強をサボらずに、もっと一直線にやればよかったね、です。
ただ、開業の選択肢が使えるのは、公認会計士として登録してからです。私は修了考査まで通ったのに、実務経験の年数が足りなくて、まだ登録していません。登録までの条件は公認会計士試験に合格した後の記事にまとめています。
公務員を辞めて後悔する人としない人の分かれ目
私が見てきた限り、分かれ目は、辞めたあとにやることを決めているかどうかです。
関東の同期は約50人いて、私以外にも辞めた人がいます。エンジニアになった人もいれば、監査法人へ行った人もいます。辞めた人はみんな、辞める前から目的を持っていました。私の知る範囲で、辞めたことを後悔している人はいません。後悔しがちな話も、聞いたことがありません。
私が辞めるときと受験を決めるときに考えたのは、次の2つでした。
| 考えたこと | 私の場合 |
|---|---|
| 試験に落ちたらどうなるか | 公務員に戻ることは考えていませんでした。ただ、受からなければ厳しくなるとは思っていました |
| 周りにどう見られるか | 親や知人に「もったいない」と言われました |
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私が後悔したのは、辞めたことではなく、決めた目的に向かって動かなかった2年間でした。軽い気持ちで辞めるなら、やめておいたほうがいいと思います。公務員を続けたほうが向いているのは、長く落ち着いて同じところで働きたい人です。中から見た限り、仕事はそこまで大変ではなく、民間のような競争もありませんでした。残業は多くても月10時間程度です。
この記事で分からないこと
お金の数字は、請求書や明細を見直したものではなく、私の記憶による概算です。
別の人が同じ順序で辞めたら、同じ時期に後悔が来るのかは分かりません。私の例は1件です。辞めた同期の話も、私が聞いた範囲のものです。
辞める前に、公務員のまま受ける道と比べたい人は、公務員か会計士かの記事に、どちらを選ぶかの基準を書きました。
在職中の経験は、2017年4月から2018年6月までの1つの財務局でのものです。他の局や現在の運用を代表するものではありません。
進路や学習方法に関する記述は個人の経験に基づくもので、合格や採用、登録を保証するものではありません。
