公務員試験には独学で受かって、財務局を1年3か月で辞め、そのあと公認会計士試験に予備校を使って受かりました。公務員か会計士かで迷っている人向けに、私がそれぞれをどう決めたかを書きます。どちらも経験した元公務員で、会計士は令和4年に合格し、登録はしていません。
公務員と会計士、どっちを先に受けるかという問い
先にどちらを受けるか、と考えるより、どちらか1つに専念したほうがいいと思います。公務員試験は択一が中心で、私は約半年で受かりました。会計士試験は論文式が全科目記述で、私は論文式だけで3回受けています。勉強の中身も、かかる時間もまるで違います。
私自身は両方に受かっていますが、並行して勉強したことはありません。公務員試験に受かって財務局に勤め、辞めてから会計士試験を始めました。 国家と地方の違いは国家公務員と地方公務員の違いに書きました。
| 時期 | 起きたこと |
|---|---|
| 大学3年の11月から翌春 | 公務員試験の勉強を独学で進め、財務専門官・特別区・国家一般職に最終合格 |
| 2017年4月から2018年6月 | 財務省財務局に勤務(1年3か月) |
| 退職後 | 税理士法人で働きながら会計士試験へ。短答式は一発で合格 |
| 短答式のあと | 税理士法人を辞めて論文式に専念。3回受けて令和4年(2022年)に合格。間の2年は、コロナで予備校が閉鎖になってほぼ勉強していない |
| 2025年12月 | 修了考査に合格。実務経験の年数が足りず、まだ登録していない |
公務員試験は独学、会計士試験は予備校にした理由
会計士試験を予備校にしたのは、論文式が全科目記述で、独学は厳しいと考えたからです。もう1つは場所で、公務員試験のときは学生で、大学の図書館が身近にありました。会計士試験は社会人になってから始めていて、家で勉強できない性格なので、予備校の自習室を使うことも目的に入っていました。
予備校は大原で、論文式の時期はCPAのテキストと問題集もかなり使っています。会計士試験を独学で進めるとどこで崩れやすいかは、公認会計士試験は独学で受かるかで書きました。
公務員を辞めて会計士を選んだ経緯
会計士に決めたのは、財務局を辞めたあとです。辞めた時点では、税理士と会計士のどちらにするかもまだ迷っていました。
財務局を長く続けるつもりは、もともとありませんでした。大学4年で始めたアフィリエイトの報酬が、当時の給料より多かったからです。辞める前は、デザイナーやウェブサイト運用の仕事も考えていました。
仕事では、金融機関の財務諸表を集計してリスクを分析するような、試験で学んだことを使う場面もそれなりにありました。合わなかったのは事務のほうで、電子決裁があるのに紙も回す、押印欄を定規で区切って係長全員の印鑑をもらう、といった手続きです。細かいことは財務専門官の仕事内容の記事に書いています。
そこへ大寝坊が重なって、職場に居づらくなりました。これが辞める直接のきっかけです。当時は若かったです。
税理士と会計士では、会計士を選びました。税理士試験はどうしても長期戦になります。会計士の勉強を始めたのが25歳くらいで、まわりより遅めだったので、短期で決着がつくほうにしたかった。結果的には、論文式を3回受けることになりましたが。税理士ルートと比べた話は、公認会計士と税理士の記事にあります。
公務員の初任給と会計士の年収、私の記憶の概算
財務局の初任給は、年320万円くらいだったと記憶しています。会計士は初年度で600万円くらい、登録後は750万円くらいというのが、私の覚えている相場です(私自身の年収ではありません)。
財務局のほうは、研修中の給与明細が手元に残っています。住居手当を含めて月231,930円で、12か月なら約278万円。これにボーナスが乗るので、320万円という記憶とそう離れてはいないと思います。明細そのものは、国家公務員1年目の給与明細に載せました。 ボーナスの支給月数と支給日は国家公務員のボーナスにまとめました。
今の物価に直すと、初任給は360万円くらいの感覚です(令和7年の人事院勧告でも初任給は上がっています)。
公務員試験の勉強は会計士試験に効いたか
効きました。会社法は民法の特別法なので、公務員試験で勉強した民法がそのまま下地になりましたし、専門試験でやった経営学と経済学も、会計士試験の勉強に生きています。
公務員を辞めた判断を、いまどう見ているか
いまは、辞めてよかったと思っています。ただ、辞めた当時は特に何も思っていなくて、試験の勉強をサボり始めてからは「俺は何をやっているんだろう」という気持ちになり、めっちゃ後悔しました。正しかったと思えるようになったのは、合格して今の仕事に就いてからです。
理由は2つです。当時の給料より、いまのほうが年収が高いこと。それと、資格があると開業も業務委託も選べて、働き方の自由が利くことです(公認会計士として開業するには登録が要るので、私はまだその手前ですが)。
これから辞めて目指す人に言えるのは、別にやりたいことがあって、挫折しない自信があるなら、辞めてでもやったほうがいい、ということです。軽い気持ちなら、やめておいたほうがいい。 国家公務員を辞める手続きは国家公務員の転職にまとめました。
公務員が向く人、会計士が向く人
長く落ち着いて同じところで働きたいなら公務員、自分の裁量で働きたい、お金をたくさん稼ぎたいなら会計士だと思います。公務員の仕事はそこまで大変ではなく、民間ほど競争もありません。とはいえ、私が中から見た公務員は、2017年から2018年の財務局だけです。そのころの財務局は、残業が多くても月10時間程度でした。
会計士のほうは、試験に受かっても登録までに実務経験などの条件があって、私もまだ公認会計士を名乗れていません。そこまで含めて決めたいなら、公認会計士試験に合格した後の記事を読んでください。
公務員か会計士かで迷っている人の相談
迷っているなら、相談で話を聞きます。お茶に行く、くらいの気軽さで来てください。
公務員にするか会計士にするか、辞めるかどうか、独学か予備校か。話す内容は決めていません。気になっていることを、そのまま持ってきてください。
ただ、試験勉強の細かいところはもうあまり覚えていないので、科目ごとの回し方や教材の中身までは答えられないことがあります。
申込みの方法は、決まり次第ここに書きます。
会計士の600万円と750万円は記憶にある相場で、公表資料とは突き合わせていません。勤め先や年によっても変わると思います。
