特別区・東京都・国税専門官・財務専門官を受けるなら、公務員試験の国際関係は用意しなくて構いません。枠がありません。使う場合は、スー過去1冊を理論から入り、1テーマ読んだらその日に同じテーマを解く形が合格体験記で共通していました(国際関係の参考書)。
私自身は国際関係を用意していません。国家一般職と財務専門官を受けて、専門は11科目そろえましたが、そこに国際関係は入れませんでした。財務局で働いた元公務員ですが、国際関係を使った経験はありません。
だからこの記事に私の勉強法は書けません。書けるのは、受験案内から数えられることと、合格体験記を集めて読んだ結果だけです。
そのうえで1つ分かったことがあります。この科目は、楽勝科目と紹介されることもあれば、コスパ最悪と切られることもある。評価が真っ二つに割れています。
この記事でわかること
- 国際関係の評価が割れている理由が、試験種の違いにあること
- 置かれている試験と、置かれていない試験の線引き
- 合格体験記では「捨てた」と「保険で選んだ」に分かれていたこと
- 時事と世界史で代替できる範囲、できない範囲
- 当事者ではない書き手が、何を書けて何を書けないか
この記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。紹介しているのは私が実際に使った本か、受験案内と出版社の情報で現行版を確認した本だけです。リンクの有無で順番を変えてはいません。
国際関係は、公務員試験のなかで評価が割れている
同じ科目が、片方では楽勝科目に数えられ、片方ではコスパ最悪と切られています。どちらも間違っていません。前提にしている試験が違うだけです。
「国際関係 公務員試験 勉強法」で上位に出るページを読み比べると、言っていることが噛み合いません。財政学・労働法・社会政策と並べて5大楽勝科目に入れているページがある一方で、優先科目を論じたページでは「国際関係や社会学などは配点が少ないわりに範囲が広く、コスパが最悪」と名指しで後回しにされています。
割れる理由は単純です。国際関係が出る試験と出ない試験があり、出る試験の中でも必須か選択かが違うからです。地方上級で6題出る人にとっては捨てられない科目で、特別区しか受けない人にとっては存在しない科目になります。
| 試験 | 国際関係の扱い |
|---|---|
| 国家一般職(行政) | 16科目のひとつとして5題。8科目を選ぶ形なので、選ばない自由がある |
| 地方上級(県庁・政令市) | 出題あり。千葉県庁・埼玉県庁の専門試験は50題から40題を選ぶ形で、出題範囲に国際関係が入っている |
| 特別区Ⅰ類(春・事務) | なし。専門は11分野で、そこに国際関係は無い |
| 東京都Ⅰ類B(記述) | なし。記述10科目に入っていない |
| 財務専門官 | なし。選択8科目にも入っていない |
| 国税専門官(法文系) | なし。近い枠は「政治学・社会学・社会事情」 |
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この表がそのまま答えになります。専門職と東京都・特別区で組むなら、国際関係に入る理由がありません。私が用意しなかったのも、受けたのが国家一般職と財務専門官で、財務側に枠が無かったからです。国家一般職は16科目から8科目を選べるので、用意した11科目から当日に選べば足りました(専門科目は11科目に収束する)。
国際関係は、公務員試験の体験記でどう扱われていたか
合格体験記では「捨てた」と「保険として本番で選んだ」の2通りに分かれていました。得点源として語っている人は見つかりませんでした。
noteで科目ごとに検索し、いいねの多い順に集めた合格体験記54本を読んでいます。そのうち国際関係に言及があったものを並べます。
捨てた側。県庁に独学で最終合格した受験生は、経営学・財政学・行政学・政治学を追加したうえで「国際関係については内容が細かく覚える量が膨大だったので捨てました」と書いています。代わりに時事の分野で国際関係に関するテーマを入念に頭に入れたそうです。
選んだ側。千葉県庁に合格した受験生は、本番で憲法・行政法・民法・経済学・社会政策・国際関係を選択しています。ただし位置づけは「刑法や国際関係など、サブ科目はほぼ捨て問のような考え方」で、メイン科目で満点を狙う前提の保険でした。専門は67点です。
この2人は、志望先が同じ地方上級で、結論が逆になっています。そして両方とも合格しています。つまりこの科目は、取っても取らなくても合否が決まらない位置にある、ということだと思います。
ここから1つ、通説を否定しておきます。「国際関係は時事と世界史で代替できるから得」という言い方は、言いすぎです。代替できるのは国際事情と最近の条約や会議の話までで、国際政治理論は代替できません。リアリズムとリベラリズムの対比や、相互依存論の系譜は、時事本にも世界史の参考書にも載っていません。
国際関係を公務員試験で使うなら、どう組むか
この科目の勉強法は、私が実践したものではありません。以下は参考書の構成と、体験記から読み取れる範囲の整理です。
出題は大きく3つに分かれます。国際政治理論、外交史、国際機構と国際経済です。外交史と国際事情は世界史・時事と重なり、国際政治理論だけが重ならない。この切り分けが対策の骨格になります。
国際関係の範囲と、他科目で代替できる部分
重ならない左端の理論部分が、この科目に固有の投資になる。ここを飛ばすと選択肢の判別ができない。
教材の組み方では、用語集を先に挟む手順がよく推奨されています。私はこの手順を取りません。行政系の科目は理解の積み上げが無いので、過去問集のレジュメと問題を往復すれば入ります。1冊足すお金と時間があるなら、配点の大きい数的処理に回したほうが点になります(政治学の記事)。
伸びない人の型も、調べた範囲では一致していました。条約名や事件名を単体で丸暗記するやり方です。前後関係と成立背景まで押さえていないと、似た会議を入れ替えた選択肢で落とされます。年表のように因果でつなぐ、というのが共通していた助言でした。
国際関係を公務員試験で選ばない、という判断
志望先の受験案内に国際関係の行が無ければ、この科目は検討の対象になりません。あっても選択制なら、後回しで構いません。
判断は2段階です。
- 必須か選択か。国家一般職も地方上級も選択解答なので、用意しないという選択が成立します。必須で課される試験は見つかりませんでした
- 主要科目が仕上がっているか。憲法・行政法・民法・ミクロ・マクロが形になる前に学系へ逃げると、配点の大きい側が崩れます
私の場合は、この2段階に入る前の段階で外れました。財務専門官の選択枠は8科目から2科目しか選べず、そこに国際関係が無かったからです。国家一般職だけのために1科目を立ち上げる理由も、当時はありませんでした。
そのうえで、この科目に時間を使う人が居る理由も分かります。外交や国際機関の仕事に関心があるなら、面接で話す材料がここにある。私は試験勉強で財政学と経済学が面白くなって、就職先を財務局に決めました。科目の中身が進路を決めることは実際にあります(財政学の記事)。点にならないから無価値、とは思いません。
国際関係を公務員試験で使うときの参考書
私は買っていないので、現行版を数えた結果と、体験記に出てくる組み方を書きます。
| 役割 | 本 | 税込・発売日 |
|---|---|---|
| 過去問集 | 新スーパー過去問ゼミ8 国際関係(実務教育出版) | 2,420円・2026/9/25 |
| 併読 | 速攻の時事 令和8年度試験完全対応 | 1,320円・2026/2/2 |
| 導入本 | 要否が分かれる。理論部分だけ薄い本を足す人が居る | ー |
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書影と書誌は楽天ブックスのデータです。
第8版は2026年9月25日に、政治学・社会学・経営学・会計学と同じ日に出ています。価格も同じ2,420円です。
体験記で共通していた組み方は2つでした。テキストを通読してから問題集へ行かず、1テーマ読んだらその日に同じテーマを解く。もうひとつは、捨てると決めた人も時事本の国際情勢だけは読んでおくことです。県庁に独学で合格した受験生は、国際関係そのものは捨てて時事側で拾っていました。
周回については、私の数字を当てはめられません。用意していない科目なので、何周で仕上がるかは書けません。他の学系と同じ性質なら数周で形にはなるはずですが、確かめていないので断定はしません。
手をつける順番
特別区・都庁・国税・財務には枠がありません。ここで終わる人が相当数います
政治学・行政学・社会学・経営学のほうが、置かれている試験が多く安く上がります
重ならない部分が理論なので、ここが固有の投資になります。外交史は時事と世界史で目減りします
テキストを通読してから問題集へ、という順番だと忘れ直しが入ります。1テーマ読んだらその日に解く形が推奨されていました
捨てると決めた人も、ここだけはやっておく形が体験記では共通していました
国際関係は、受験案内を開いた時点で要否がほぼ決まる科目です。悩む前に、自分の併願先にこの行があるかどうかを確かめるほうが早い。
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出題数と科目構成は2026年度(令和8年度)の受験案内に基づきます。年度ごとに変わるため、受験する年の案内で確認してください。
この科目は私が受験していません。受験案内から数えられることと、公開されている合格体験記を読んだ範囲で書いています。
